凡人の刃ブログ

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山種美術館 上村松園・松篁展

こんにちは
今回は最近行った美術展の話です
東京は恵比寿にある日本画の美術館である山種美術館です
何回も来たことがあるので勝手知ったるって感じですね
今回は「上村松園・松篁ー美人画と花鳥画の世界—」
ですね
母に誘われていったので行くまでどんな絵なのかは全然知りませんでした
ただ、山種美術館は毎回面白いので特に気にしませんでしたね


タイトルにある通り美人画が多かったです
花鳥画との割合は2:1くらいですかね?


入ってすぐに出てきたのは
上村松園の「蛍」という絵
蚊帳の準備をしている女性の絵ですね
下品さを出さないように努めたとのことで全体的に上品さがちりばめられていましたが
上村松園さんは女性画家とのことで、男性とは感覚も違うのかなとも思いました
或いは時代の違いっていうところもあるとは思いますが、基本男はなんでも下品に捉えられる生き物だとも思いますし
上品な色気ではあるんですがね


実は私は美人画はあまり印象に残らなかったんですよね
もう一つは
「牡丹雪」という絵でこれも上村松園ですね
これは見た時にそこかで見たことがあるなと思ったんですよ
説明を読んだらいつだったかの切手になったらしいんですよね
切手として見た時は気にならなかったんですが、空の割合が大きくてどんよりとした感じが強かったです


ここからは花鳥画ですね
まずは「鯉」
こちらは福田平八郎という人の絵
暗い中にぼんやりと浮かぶこちらも暗い鯉の絵が頭から離れないんですよね
ぼやーっと頭の中にイメージが残り続けるんです
なんでなんだろ
暗いのにねぇ


他にも「木精」(山口華楊)や「夜宴」(竹内浩一)など気になるのは花鳥画でしたね
「木精」はミミズクの絵で大きな木の根元にミミズクが止まっている絵でこちらは雨の中なのか明るさと落ち着いた雰囲気がかみ合っていて個人的にはここまで見た中では1番好きでした


さて
山種美術館は第2展示室ってのが毎回あるんですが(私が来たときは毎回ある)
それがすごいんですよいつも
見せ方だとは思うんですが
ミュージアムショップの奥の小部屋で6畳~8畳くらいの空間にメインとなる絵が大きく1枚正面に、そして左右にも別の絵が置かれてるって感じなんですが
毎回正面のメインの絵がきれいに見えるんです
元々の絵の綺麗さ以上にあれは演出がすごい
そういった絵をそこに置くというのも
今回は
上村松篁の「白孔雀」
実際に見て書いた?みたいなことを書いてあったんでアルビノだったんですかね

これは公式から持ってきた画像ですがこんな絵です
これが入ってすぐ目の前にでかでかとあるのです
多分想像しているより大きいと思いますよ


ここに置かれた絵で未だに印象に残っているのが速水御舟の「炎舞」ですね
あれはまた見たいです
暗闇の中にボウっと炎が描かれている絵なんですが
三島由紀夫の「金閣寺」の表紙になってる絵です
でもやっぱり本物というか生で見るのは違いますね


最後にはショップを少し見て出てきましたけど日本画ってクリアファイルには合わないんですよねどうしてもテカってしまうので
それこそ「炎舞」とかは合うんですけど(持ってます)


あと山種美術館のすごいのはスポットライトの当て方です
順路を書いた案内をその形で照らし、足元の配線に薄い赤の反射板?みたいなものをかぶせて同じくその形にして照らしているんです
これは説明してもわからないと思うので、実際に行ったときにその上に手をかざしてみてください
それでわかります
学芸員の方に聞いたところ躓いたりしないようにとのことでした


4月17日までなのでもうそんなに時間もないですが
行ってみていいと思います
個人的には今までほど強くはない展覧会でしたがどの展覧会にも大体1つくらいはこれだってのがあると思いますので(まあ、ないこともあるんですけどね)


是非是非